【生前整理】タンスの中の着物を見て確認したい

自宅を手放す前に、家の中のものを確認したいということで、ご依頼を受けました。

ほとんどものの整理はされていましたが、着物とご自身の書類を確認したいとのこと。

お客様は足腰が弱く、一人では和ダンスの中から着物を出すことも困難!

まず私がお着物を出し、お客様は椅子に腰掛けて頂きながら
指示していただきました。

・嫁入りのとき、お母様が何枚も作って持たせてくれたお着物
・ご主人のために、自分で縫ったお着物

ひとつずつお着物の思い出をお話ししてくださいます。

昔はね、、、とお話しを聞くうちに
今目の前にいる方の若い時代に私もお邪魔している感じになりました。

自宅を手放し、施設に入居されるお客様。
入居時、持っていくモノは今よりぐんとわずかになります。

これまで大事にされていたお着物も当然、持っていけないことをご本人も理解されています。

ものを手放すことは、今までの思い出を振り返る作業になることもあります。
楽しいことばかりではなく、時にはつらい過去も思い出されて涙されることも。。。

そのような貴重な時間にしっかり寄り添ってサポートしています。
一人ではつらい作業も、誰かがいるとできることってありますよね。

処分してしまえば一瞬。
だけど、その前に確認したい・大事なものを見つけたいという女性は多いと思います。

今回のお客様も、着物を手に取って確認されたら気が済んだとおっしゃっていました。
着物にまつわる思い出を話して聞いてもらったら、覚悟がついたとのこと。

覚悟を決めると、思い出の整理も楽しくできますよ!